「安定してるから公務員になりなさい」
「潰しが聞くからこの大学に行きなさい」
「いい大学に入り、いい企業に就職することがお前の幸せ」
過去に親からこう言われたことある方は多いのではないでしょうか?
親は自分より20年30年以上長く生きていますから、親のいうことが正しいと感じ、言いなりになってしまう方も、多いと思います。
リスクの少ない人生を送るためには、一見親の言いなりになることはとても良いことのように思えますが、本当にそうなのでしょうか?
かつての僕も、親の言いなりになっていた時期はありましたが、とあるきっかけで言いなりから脱却し、今の働き方ができているのも親の言いなりから脱却できたおかげだと思っています。
親の言いなりは、実はデメリットが多く潜んでいます。
今回の記事では、親の言いなりで生まれるデメリットや、親の言いなりから解放されるための方法等をご紹介していこうと思います。
親の言いなりになってしまうのは何故?
親の言いなりに自分の人生を決めてしまう人の心理とは、一体どう言うものがあるのでしょうか?
まだ幼い時期は、確かに親の言う通りにしないと生きていけません。
親を通じて人間として生きるために様々なことを学んでいきます。
しかし、教える側である親が、立派に育てたい、将来子供に苦労させないようにしたいあまり、時として度を過ぎてしまうことがあります。
他にも子供が自分達の言うことを聞くことをいいことに、何でも自分の思い通りにしてしまう親が中には存在します。
- 見栄や世間体、学歴主義者でどうしてもいい大学に進ませたい
- 親自身がコンプレックスを抱いており、周囲に勝つために子供優秀にさせようとする
- 親と同じ職業につかせようとする
- 頑固で厳しい性格で、自分の言うことが絶対だと思っている
など、こうした親の背景が影響して子供が親の言いなりになってしまうと言われています。
小さい頃は、自分の力だけでは生きていけず、親に育ててもらわないといけないので、絶対的な存在です。
親に嫌われたり怒られたりするのが怖い、親を喜ばせたい、親を悲しませたくないという気持ちから言いなりになる子供だっています。
本当は別のことに挑戦したいとは思っていても、上記のような親に対する気持ちから、年齢を重ねても親に逆らうことができず、結果自分自身に悪い影響を及ぼしてしまいます。
親の言いなりになることで生まれるデメリット
上記のような理由から、親の言いなりになることで生まれるデメリットは何でしょうか?
親の言いなりは、悪い言い方をすると、親の呪縛。
親の呪縛に抜け出すことができないと、あらゆるメリットを被ることになるかもしれません。
1.自分の人生を楽しめなくなる

親の言いなりになることで得てしまう最大のデメリットとも言えますが、自分の将来を親に委ねることになりますから、純粋に自分の人生を楽しめなくなってしまいます。
「あの大学に入りなさい」「あの企業に入りなさい」と、親からの指示を全て聞いて自分の人生を生きてしまうと、自分の人生からワクワクさが失われていきます。
親が考えた道が、必ずしも子供にとって良い影響を与えるとは限りません。
子供だけでなく、親も悪い方向へ進んでしまうことだってあるのです。
2.自ら考える力・動く力がなくなる

「指示待ちの人間」になりやすいのも、親の言いなりで自分の人生を生きてきた方が多いと言われています。
物事を決める際、必ずと言っていいほど親が絡んできて、決定権も親があります。
これが繰り返されることで、いつの間にか自分で物事を決められなくなり、仕事でもプライベートでも悪い影響が出てきます。
特に仕事では、指示されない限り自分から動くことができないので、そうじゃない人と比べて成長の度合いが格段に違います。
3.人のせいにしやすくなる
親の言いなりになっている人は、何かしらの物事で失敗した場合、人のせいにしたがる傾向があると言われています。
自ら何かしらの物事に挑戦して、仮に失敗した場合でも、その選択をしたのは自分ですから、誰のせいでもなく全て自己責任となります。
「失敗したけど改善に繋げて良い方向へ持って行こう!」
と、前向きな気持ちになりますが、人のせいにする人はそうはいきません。
- 「自分が失敗したのは親のせいだ」
- 「自分はこう思ったのにそうさせてくれなかった親が悪い」
と、責任転嫁してしまい、前向きに進むことが難しくなります。
4.親子関係が悪くなる

親の言いなりになり、幼少期から自分が好きなことを満足にさせてもらえず、頭ごなしに「勉強しなさい」「あなたは○○より○○をしなさい」と言われてしまうと、親の顔を見ることすら苦痛になってくるはずです。
また、自分の努力を認めてもらえず、「どうしてこんなに成績が悪いの?!」としか言われなくなると、さらに親子関係は険悪なものになります。
その関係が大人になるまで続くと尚更です。
自分の好きなことをさせてもらえない上に、自分を認めてくれない環境は親子関係にヒビを入れてしまい兼ねません。
5.「こうしておけばよかった…」と後悔しやすくなる
「あの時ああしておけばよかった」と後悔しやすいのも親の言いなりになっている人の特徴とも言えます。
極端な例ですが、学習に否定的な親が「勉強なんて意味がないからするな」と幼少期から言われ続け、それを実行した場合、社会に出た際勉強の重要さを思い知ることになります。
勉強するなと言われた10年分の遅れを取り戻すのは途方もない作業量が必要になってきますので、かなり難しくなるでしょう。
「親の言うことなんて信じないで勉強しておけばよかった」と後悔する前に、自分の考えで勉強の大切さを悟すことができれば、後悔は避けることはできたでしょう。
親の言いなりから解放されるには?
親の言いなりから解放されるためには、どんな行動を起こせばいいのでしょうか?
1.本音をノートなどに書き記す

まず、自分が何を我慢しているのか、親に対してどんな不満を抱いているのかなど、明確化する必要があります。
ずっと前から親の言いなりになっている人生を送っていると、どんなところで不満を抱いているのか、本当はどんなことをしたいのか、それが曖昧になってきます。
親の言いなりから脱却するためにも、この方法はより重要になってきます。
2.親に言いたいことをノートに書き記す
上記は自分が内に秘めている気持ちを書き出す作業でしたが、今度は親に対して言いたいことを書き記してみてください。
親に対してこうして欲しかった、こう言って欲しかったなど、自分の言い分や怒り、不満を思いつくまま書き記してみてください。
あくまで自分の気持ちを吐き出し、自分の中に溜まった負の感情をなくすことが目的なので、罵倒に近い言葉でも構いません。
一度吐き出してしまえば、今まで溜め込んでいた負のエネルギーが無くなります。
3.理想の自分を決める

親の言いなりではない自分を生きるために、どんな人生を歩んでいきたいですか?
理想の働き方は?理想のファッションは?理想の趣味は?そして理想の恋人は?
このように、自分が実現したい物事を思いつく限り書いてみてください。
この際無理だとか、自分にはできないとか制限を設けず、自分に正直になってください。
そうすることで、自分が気づいた時にはとてもワクワクしているはずです。
また、自然とそれらの願望を実現できるような考え方にシフトしていき、行動にも変化が表れます。
4.親の言いなりからの脱却を宣言する
家庭環境によってはかなり勇気のある行動ですが、より自分らしく生きるためには必要な行動ではないかと感じています。
「これからは自分らしく生きるから!」
「これからは自分の意思で自分の人生を決める!」
など、親自体を否定する言葉を用いなくても大丈夫です。
自分がしっくり来るであろう言葉を用いて、親の前で宣言してみましょう。
そうすることで、あなたは自然と自分らしく生きると言う考え方、行動の仕方にシフトしていきます。
5.自分の気持ちを最優先する

親の言いなりになる方は、親を喜ばせたい、親を悲しませたくないなど、親の感情で左右されている方が多いと言われています。
確かにそういった気持ちはとても大事ですが、その気持ちによって自分の人生が振り回されているのなら、それは問題です。
自分の人生の中で、一番決定権があるのは自分です。
親に対する気持ちより、自分の気持ちを優先してもらっても全然構いません。
今後生きていく中で、こういった仕事をしたい、こういった趣味を始めてみたいといった気持ちが現れると思います。
そういったときは、親抜きにして、自分の気持ちに素直に従ってください。
この行動を繰り返すことで、気づいた時には自分らしい人生を歩んでいるはずです。
6.親も100%正しい選択はできないのだと割り切る
自分より20年30年以上、親は生きていますので、言葉の重みが違いますし、説得力も違うと思います。
ですが、一度考えてみてください。
絶対的な存在とも言える親も、一人の人間です。
つまり、子供の立場であるあなたと同じ人間でもあります。
人間である以上、失敗することや間違ったことはいくらでも経験します。
人間はそういった失敗から人生を学んでいきますが、それはいくつになっても変わりありません。
そう考えると、親が言ってきた価値観が、必ずしも100%正しいものではないと思いませんか?
- 新卒で入った会社は3年は勤めるべき。そうじゃないと転職できない
- お金を稼ぐことのは苦労を伴うもの
- 普通に会社に就職して、普通に結婚して、普通に家庭を築くことが幸せ
例えば、上記のようなことを言われた場合、まずは疑問に感じてみましょう。
本当にそうなのか?親の言う通り、こうしないとダメなのか?
今はインターネットがとても発達していますから、その疑問に対する答えは山ほどあります。
疑問を持ち、自分が信じた道を進むことも、親の言いなりからの脱却においてとても重要になります。
僕の体験談
今では「我が道を行く人間」だと時々言われるような人間にはなりましたが、最初からこういった人間ではありませんでした。
小学校の時とか特に親や先生の顔色を伺って生きていましたし、「良い子」でいるべきなんだという意識が常にありました。
その考え方が大きく変わったのが中学生1年生の時。
僕の両親は家庭教師を雇って、苦手だった数学を克服させようとしていましたが、僕は家庭教師の相性もあってうまくいきませんでした。
なのでそれが家族仲にもおよび、よく両親から怒られたものです。
そういった中でも顔色を伺い、なるだけ機嫌を取るような言動をしていましたが、両親と家庭教師との簡単な面談の中で
「こっぴどく叱っても言うことを聞いてくれない」とうち明かしているのを聞いて、僕の中の気持ちが大きく変化しました。
僕は知らず知らずのうちに、両親の言うことに対して反目していたようです笑
「別に言うことを聞かなくてもいいんだ」と言う気持ちが生まれ、それ以降は自分の気持ちを最優先にするようになりました。
そして、最終的には親の前で
「親の言うことは聞くものじゃないって思ってるから」
と宣言するにまで至りました。
かなり生意気な子供ではありましたが、わがままさと履き違えないようにはしていましたね。
まとめ
親の言いなりのデメリットと、言いなりから脱却する方法を解説しました。
親を大事にする心はもちろん大切で、どんな人間でも持っておくべき気持ちです。
しかし、親を喜ばせたい、怒らせたくない、悲しませたくないという気持ちが度を過ぎ、自分の生き方にも影響を及ぼしているのならそれは問題です。
あくまで大事なのは自分自身。
親を大事にする気持ちは持ちつつも、自分だけの人生を生きるんだという気持ちで、優先させてくださいね!
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